偏屈の家

偏屈夫婦が建築士さんと家を建てながら考えたことを記録します

玄関ドア辺り

妻が、こだわり続けた玄関ドアのセンターノブの件。

以前にも書かせていただきました。

henkutsunoie.hatenablog.com

 

これは、自分たちで探すことになったのですが、なかなか大変でした。というのもここでhenkutsuの妙な潔癖症が邪魔をします。最初はアンティークで探していたのですが、真鍮とか使えば使うほど色が褪せてきます。それが味なんですけども、ドアノブですから、色の禿げ方が指の形に変色しているような気がするんです。そう考えると、アンティークのドアノブがオカルトにしか見えなくなるなんですう。怖いやん。・・・あんたの頭のほうが怖いわ、って思われるのは分かっているんですけど。

その昔、佐野量子(アイドル。酒井法子とかと同世代。武豊と結婚)がジェットコースターに乗って「こわ~い」とか言ってジェットコースターを途中で止めて、歩いて降りて行ったんです。一般的に考えると、どう考えてもそっちのほうが怖いわけです。つまり、恐怖とはその人にしかわからないという一例です。

ということで、新品のセンターノブを探すことにしました。

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通販で見つけました。CASA BONITAさんというお店です。現物を見たわけではないのですが、写真だけで決めました。実物を見ていないのはドキドキしましたけど、思ったより感じのいいもので大満足です。直径10cm、重さ700gとなかなかの存在感です。ドアから落ちないのかな?

 

玄関ドアとそのあたりは、henkutsuの好きなカフェの感じに似せたかったので、そんな感じでお願いしてます。

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この感じ。この写真の感じ、「中どうなってんの?」ってドキドキしません?そういうのをしたかったんです。

ここで、henkutsu、妻、建築士さんで2点意見が異なりました。

1.ドアの開き方

henkutsu的には左開き(左側の枠にくっついている)だと思うんですけど、建築士さん的には右開きを主張されました。

へ「玄関を入ると左側に進んでいくので、左開きやないのね?」

建「だからこそ、右開きでしょ。」

へ「henkutsuが左利きだから、そう感じるんですか?」

建「右利きだったら、どうのこうの」

妻「え?どっちでもええ!!!」

2.ドアのデザイン

妻は、この写真のような一枚板のものを希望しましたが、建築士さんは格子状でガラスが入ったものがいいのではないか、とのことです。

格子のドアはかっこいいんですけど、防犯とか押し売りとか宗教勧誘とかには弱いような気がします。

henkutsuも若いころは確かめずにドアを開けると、背負いかごに山盛りのしいたけを詰め込んだ若い女性が立っていたり、ホームビデオを回しながら「日本人の顔を撮りたい」と話しかけてくるロシア人がいたりすることもあったので、安全な玄関というのは大事です。いくらかっこいいドアかもしれませんが、平和ボケしてはいけません。

しかし、この件はなかなか建築士さんも譲りません。この人は、ドアの前に危ない人が立っていた経験がないのかもしれません。

そこで、妻は、建築士さんの過去の事例の写真から彼女の一番欲しいのに近いドアを探してきて、「これにしてください。」と伝えました。

これなら、誰もが嫌な気持ちにならないですよね。彼女の交渉能力を尊敬しましたし、建築士さんの過去の仕事を知ることで「いろんな仕事をされてきたんだなあ、へえー」っていう目で見ることができるようにもなります。家づくりを通して、パートナー(妻のことだけでなく、仕事のパートナーである建築士さん)の素敵なところを再発見できたりして、そういうのも面白かったりします。

それでは。