偏屈の家

偏屈夫婦が建築士さんと家を建てながら考えたことを記録します

間取ののこと

本日の現場。棟梁さん一人が黙々と作業をされてました。この棟梁さん、独特の間の長さと単語のチョイスです。

へ「こんにちは。今日も来ました。」

棟「・・(沈黙3秒)・・あー(笑)、お客さん?」

毎回このやりとりから始まります。もう慣れました。山口もえがおじいちゃんになったら、きっとこんな感じです。

資材の会社のコロナの方は幸いにも軽症だったということと大きなクラスターにはなっていなかったようです。来週の火曜日から工事は再開されるようです。

棟梁さん的にはできることだけでもやっておきたいから、ということでお仕事されているそうです。

棟梁さん、いっつもきれいに掃除されています。庭に落ちてた野良猫の糞とかhenkutsuが落とした苔の残骸とか、行くたびにきれいに掃除してくれています。こういうのって、ポイント高めですよね。

 

ところで、話は変わりますが、間取り図作成ソフト(無料)で間取りを書いてみました。ほかの方のブログを見てやってみたかったんです、これ。長さの関係とかは全然違いますので、大体の感じです。雑です。henkutsuの小学生のころ、図工はいつも雑でした。「大体こんなニュアンスだよ」で素早く提出してました。先生からは「henkutsu君、もう少し時間かけてみたら?」と言われるのですが、そのアドバイスがよく理解できなかったわけです。

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じゃーん。ずいぶんがんばりましたよ。

しっくりこなかったので間取りは何度もやり直してもらいました。でも、なんでしっくりこなかったかというと、自分たちにもゴールが見えてなかったからです。「これにしたい」という確固としたものが特になかったんだと思います。だから、「動線」とか「断熱」とかわかりやすい宣伝文句に飛びついて、訳が分からなくなってきたのかもしれません。

途中からは考えを変えました。

henkutsuの要望は「視覚を満たすこと」の1つにしぼりました。

視覚を満たすことは、どんな景色が見えるのかということと共感覚でしょうか。

景色については窓の位置とか大きさの工夫で、見たいものが見えて、見えたくないものは見えないようにしてもらいました。

次に共感。。henkutsuのお気に入りのバンドはGRAPEVINEなんですけど、そのライブのMCで「この曲を聞いて、どんな色が見えた?」てよく聞いてくるんです。音(聴覚)から色(視覚)を感じるとか、そういうのを共感覚と言います。ことわざで言う「黄色い声援」みたいなものです。声なのに黄色。henkutsuの場合は視覚から聴覚や触覚を感じることが多いので、そこには気を付けてもらいました。ダイニングは静かな音がする見た目。リビングは肌触りがよさそうな見た目。

 

動線とかは、基本的には建築士さんにお任せでした。最初はいろいろ考えたんですけど、途中からは「ま、いっか」となりました。ずぼら人間でも安心の間取りを考えてみたのですが、きっとズボラ人間はその快適さにも慣れてしまい、さらなる楽の高みを目指そうとするものです。ずぼらの探求は底なしなのです。だから、「きちっとした生活」はできないことを前提にすると、「まあ、動線はお任せで」ということになりました。ここは、潔く、間取りの希望に動線とか楽とかは入れませんでした。

そうやって希望の断捨離をすることで、ピンとくる間取りを建築士さんが作ってくれました。

断捨離のポイントとしましては、いろいろな希望がわきあがってくるのですが、コアの希望である「視覚を満たすこと」に関連するかしないかで、捨てるかどうかを選択します。これに関連しない希望は全部捨てます。

そうすると、すっきりして、いい感じ。

それでは。