偏屈の家

偏屈夫婦が建築士さんと家を建てながら考えたことを記録します

土地をめぐる冒険 2

土地を決める際には、何度もその街を歩いてみるほうがいいですよ。

できれば、朝、昼、夜といろんな時間で。

henkutsuも候補の地区は何度も歩いてみました。

そうすると地図だけでは見えてこない雰囲気がわかってきます。風土っていうけど、この漢字、まさにそのとおり。

地形的にめちゃめちゃ風が強い場所とか、風に乗ってなんか変なにおいがするとか。土っていうか道。朝めっちゃ渋滞するとか、雨のときすごい水が溜まりやすいとか水があふれかえるとか、夜真っ暗とか、抜け道になっていてやたら車が飛ばすから歩いてて危険とか。

 

さて、henkutsuのターゲットの地区を歩いておりましたところ、感じいい場所に「売り地」の看板が!!やったー、やっぱり歩かなあかん。現場百篇(刑事)、どぶ板選挙(政治家)っていうもんね。SUUMOとかにも載ってないし、いきなりビギナーズラックかも。

これがほんとにいい場所。henkutsuの職場から車で5分、高台にあって夜景が素敵、70坪と庭も作れそう、周りも静かで落ち着いた雰囲気、ただし、メタンメタンの古家あり。

早速看板の不動産屋に電話。

へ「〇〇町の売り地を見たんですけど」

不「あー、それはどうも」

へ「見学とかさせていただけるんでしょうか」

不「どうぞ、門のカギ壊れてるから、勝手に入っていいですよ。」

へ「勝手に、いいんですか。」

不「家の中はやめてね。屋根とか落ちてくるから」

初めてだったんですけど、見学ってこんなラフな感じなのね、ドキドキしちゃう。

やっぱり気に入ったので、お話を聞きに店まで行きました。

へ「あの土地気に入ったんですけど、おいくらくらいなんですか」

高いんじゃないの、ドキドキ

不「あそこね、700万」

へ「え、そんなにお安いの?」モト冬樹とか水沢アキみたいなセリフですいません。

不「〇〇地区の相場からすると半額くらいでしょうか」

へ「なんでそんな安いんですか?」これもモト冬樹言うでしょ。でもこの質問が予期せぬ展開に・・

不「実は持ち主の方が××で××で(自主規制)」

え、まさかの大島テル物件。

へ「それは、わざわざ教えていただきましてありがとうございました(´・ω・`)

 

どうなんだろね、これ。事件とかじゃないし。人は誰しも、ねえ。うーん、悩むなあ。破格の値段だしなあ。いい場所なんだよ。うーん、えー・・・

家に帰って妻に報告。妻「ありえない」。終了。

 

話逸れるんですけどね。以前、仕事で愛知県の長久手市っていうところに住んでましてね。駅名なんて「長久手古戦場」ですよ。ほれ、歴史の教科書に出てくる小牧・長久手の戦いとかいうやつです。公園なんか「血の池公園」ですよ。それなのに、住みたい街ランキング1位なんですよ。世間はそれほど過去にあったことなんて気にしてないですよね、きっと。やっぱりあの土地買ってもよかったのかな。最近通りかかったら素敵なお家が建っていました。

それでは。