偏屈の家

偏屈夫婦が建築士さんと家を建てながら考えたことを記録します

土地をめぐる冒険 3

土地探しは振出しに戻りまして、アットホームやらで調べたものの大体出てる情報は同じものばかり。探している地域が狭すぎるのかも

ということで、もう少し範囲を広げました。職場まで車で5分のところから15分まで譲歩します。

でもね、地名が良くないんですよ。水がらみの地名が多い。職場の近くの川も数年前氾濫したとか。もっと安全な場所に移転してくれないかしら。

探すこと2,3か月。ちょっと不便だけど小高い丘の上の宅地をみつけました。50年位前に開発された造成地です。いい具合にくたってます。きっと高齢者が多いんでしょうね、ネットで調べると数件の売り地が出ております。

いつものようにまずは車で偵察。なかなかよさげだったので不動産屋にTEL.

今回の不動産屋はチャラチャラしたじいさんでした。じいさんにはチャラチャラっている形容詞は使わない?じゃあ、ヂャラヂャラですかね。日焼けして金のネックレスしてセカンドバック持ったじいさんです。語り口はいたってソフトで、ギャップ萌えする人はするんでしょうね。ハイハイ。

この土地も古家付き。持ち主は60代の上品なご婦人。家族で見学に行ったんですけど、「まあ、かわいい坊ちゃんだこと」とか言われてました。坊ちゃんですよ、坊ちゃん。

へ「きれいに使われているんですね。」

不「えー、まだおばあちゃんが住んでらっしゃいまして。こちらの方はこの近くに住んでらっしゃるんですよ」

婦人「そうなんです、夫の母なんです。施設に入ってるんですよ。」

不「たまに、戻って来られんでしょ」

婦人「月1回ね、施設から帰ってくるんですよ」

へ「え?じゃあ。今私たちが買ったら、おばあちゃんが帰ってこれないのでは。」

婦人「いいんですよ、帰ってこなくて、オホホ」

へ「新しい家が建ってたら、悲しまれるんじゃありませんか?」

婦人「気になさらないで!じゃんじゃん壊してくださいな」そのあとは、庭にいた私の息子にアジサイとカタツムリの説明なんかしてくれました。

家にはいろんな思いが染みついております。

それはそうと、私たちの希望に眺望があります。山が見えると最高なんですけど。となると完全な平地ではなくて、ある程度斜面に立っている家になります。

そうなると気になる問題が出てきます。

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こんな感じです。擁壁と堀車庫があるのです。

擁壁ってやり替える必要があるの?

道路側はさておき、敷地間にある擁壁ってどちらの持ち物なの?

堀車庫いらない・・・

土地自体は安いんだけど、これらの工事費を考えると決して安くないのでは?

それと隣地のほうが高い場所にあるんだけど、境界ぎりぎりまで家建ててるので、そこが心配でした。

家以外にかかる経費のことを考えると(;´д`)

 

不「実はね、もう1件、1区画先に売り地が出たんです、つい最近なんでネットにはまだのっていないんで、どうですか」

行ってみますか。

それでは。