偏屈の家

偏屈夫婦が建築士さんと家を建てながら考えたことを記録します

敬老の日によせて

もうすぐ敬老の日ですが、ご家族のお年寄りとはどうお付き合いですか?

henkutsuなんて、子どもをダシにして「おじいちゃんおばあちゃんありがとう」とか動画を撮って、「まあ、ありがとう、じゃあお小遣いあげるわね」作戦くらいしか考えていません。敬老ではないな。ただのタカリですな。

世の高齢者は孫に甘いものです。henkutsuの祖母も90を超えておりますが、断捨離なのかなんなのか、いらなくなったものをくれます。結構これって困りません?本人は良かれと思っているので、断りにくいんですよ。

家を新築するとき、こういった高齢者のご好意をみなさんどのようにされてるんでしょう?食器とかなら「ありがとう」ってもらっておいてメルカリ行なんですけどね。ちょっとしたお小遣いにもなりますよ。って書きながらゲスい孫だと自覚しております。ごめんなさい。

けどもやね、絵とか置物系です。売るに売れんわけです。壺とかこけしとかクマがシャケ咥えた置物とか、そんな類の扱いです。あーいうのもらったら、せっかく注文住宅で建てたのに、置けないし、そうすればいいんやろ?「あら、片岡鶴太郎のしいたけの絵(ラッセンのイルカの絵も可)あげたのに、かざってない、どうして?」とかなったら困るでしょ?皆さんどうしてるの?しつこい?でも、真剣に知りたい。

 

そんなhenkutsuが最も困っているのはこれ。

 

ジャーン

 

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これ。

家に来た人は、100%食いついてくれます。「何これ?」

「ブロンズ像ですが、どうかしました?」

「いや、その、圧が、すごい」

今のこの軽やかなマンションに悪目立ちするたたずまい。

10年位前に「どうしても」と祖母が言い張るのでもらいました。こういう趣味が夫婦ともないもんで、「転勤とかあって引っ越しするときに運びにくいし。」とか「アパートの床が重さでへこんだら困るし。」とか言ってやんわり拒否していたんですけど、しびれを切らした祖母が運送屋に頼んで以前住んでた住所に送り付けてきました。「運送屋さんに頼んどいてあげたよ、そういう知り合いとかいないから、あなたたち困ってたんでしょ。気を使わないで。」なんという、ポジティブシンキング。

「床がへこまないように」とのことで絨毯の切れ端みたいのもつけてくれました。「お気遣い、どうも(-。-;)」

 

大理石の台座が重いわけですよ。この10年数回の引っ越しで、毎回引っ越し屋さんが「プギャー」とか「ギュエー」とか奇声を発しながら運んでいます。本当にごめんなさい。

そんなこんなで10年間寝食をともにしたもんで、ちょっと愛着がわいてきました。ブロンズって言っても裸の女(男バージョンもあるか)のやつとかじゃなくてよかったやん、とかこのワンちゃん意外にかわいいやん、とか。

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こうすれば、芸術性の高いハンガーラックやん、とか(現在小学校の制服をかけています)。

 

でして、これを新居に連れていくとして、どこに置く?

雑誌やネットを見ても、この子をかっこよく置いている家ってみつからないんです。ていうか置いてない。これは昭和遺産なんです。昭和の家には似合っても、令和の家に置くことを考慮されていないわけです。 

建築士さんには、これをかっこよく置いてもらえることを頼むつもりです。まさに、注文住宅を建てる建築士さんの腕の見せ所!ここをクリアする建築士さんに決める。つもり。

それでは。